2016年2月19日金曜日

[東京 18日ロイター]コラム:国際政策協調、同時ゼロ金利のすすめ=重見吉徳氏

[東京 18日ロイター] -
今月下旬に上海で開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に、多方面から政策協調を求める声が上がっている。しかし、新しい政策協調など必要ない。なぜならば、すでに政策協調の枠組みがあり、主要国は長年これを実施してきたからである。

それは「プラザ合意」や「ルーブル合意」といった一時的な協調ではなく、認識されざる永続的な協調である。

ここ1年余りにわたって、そうした協調から離脱する国が出ているために、金融市場が混乱していると考えられる。離脱は、当局者自身がその協調について感知していないことの表れかもしれない。

そのような協調の存在を仮定し、そこからの離脱を考えれば、なぜ世界景気が鈍化し、米国の利上げが困難に見え、緩和競争との批判が高まっているのかについても、すべて説明することができる。

<認識されざる政策協調>

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