2016年3月17日木曜日

[ワシントン 16日 ロイター]米FRB金利据え置き 世界リスクで年内利上げ予想2回に引き下げ

[ワシントン 16日 ロイター] -
米連邦準備理事会(FRB)は16日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決定した。米経済の成長は継続し労働市場も健全としたが、世界経済の弱含みを背景に年内の想定利上げペースを2回に引き下げた。

公表したFRB当局者の金利見通しでは、大半の当局者が年内2度の25ベーシスポイント(bp)利上げを見込んでいることが示された。年内4回を見込んでいた昨年12月から半減した。

イエレン議長はFOMC後の会見で、声明ではインフレの上向きを挙げたが、最近のインフレ加速の兆候も一時的なトレンドではないと指摘。「持続するとみられる大幅な上昇が出ているとはまだ結論付けていない」として、今後の状況を見極める必要があるとの認識を示し、見通しを取り巻く不確実性を強調した。

議長は「米経済はここ数カ月、衝撃にもかかわらず底堅い」が、現時点で利上げするには世界的なリスクが明白過ぎると述べた。

また大半の参加者の金利見通しの変化は「世界経済の成長見通しがやや減速したとの見方をおおむね反映している」と説明した。

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