[東京ロイター 9日] -
2016年の相場は、ナンバーワンのポジティブ(米国経済)と、ナンバーツーのネガティブ(中国経済)の綱引きによってどうなるかが決まると年初に述べた。私の予想は、ポジティブがネガティブに勝るというものだったが、実際、ここ数カ月の状況はそうした方向になっていると思う。
過剰債務問題を抱える中国経済は体質的には脆弱なままだが、当局のなりふり構わぬ金融緩和と資本コントロールによって、曲がりなりにも危機は封じ込められている。一方、米国経済は、連邦準備理事会(FRB)による9月の追加利上げが視野に入るほど堅調な拡大を続けている。英国民投票での欧州連合(EU)離脱選択に伴う混乱(ブレグジット・ショック)もひとまず鎮静化し、目先はリスクテイクに適した市場環境になっていると言えよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿