2016年9月20日火曜日

[東京 20日 ロイター]コラム:世界経済揺さぶる「政治リスク」=加藤隆俊氏

[東京 20日 ロイター] - いまひとつ霧の晴れない世界経済だが、英国の欧州連合(EU)離脱ショックもひとまず沈静化]れば、現時点の想定を足元から突き崩すような問題がこの先、いくつも頭を並べている。
し、経済問題に起因する深刻なリセッション入りの心配は当面無用だろう。ただ、海外政治情勢に目を向け
最も大きな心配の種は、11月の米大統領選挙だ。主要世論調査における、ヒラリー・クリントン民主党候補とドナルド・トランプ共和党候補の支持率は最近、ほぼ拮抗している。想定外の出来事が起こり得ることは、英国民投票でのEU離脱選択(ブレグジット・ショック)で証明済みだ。仮にトランプ米大統領が誕生すれば、各国・各地域の安全保障を根底から揺さぶるとともに、保護貿易主義の台頭懸念を一気に高める恐れがある。そうした不透明性を背景に、金融市場が比較的長期にわたって激しく動揺する可能性は否めない。

もう1つの大きな懸念は、欧州の政治情勢である。ブレグジット・ショックよりも心配なのは、英国民投票結果を受けて、反EU機運が欧州各地に広がりつつあることだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿