2016年10月7日金曜日

[東京 7日 ロイター]マイナス金利で短期市場の機能度低下、レポは取引増=日銀調査

[東京 7日 ロイター] -

日銀が7日公表した金融市場調節の対象先や短期金融市場の主要な参加者を対象にしたアンケート調査によると、日銀が今年1月に導入を決めたマイナス金利政策を背景に、短期市場の機能度が「低下した」との回答が約6割に増加した。

取引残高をみると、コール市場が減少する一方、その代替手段などとしてGCレポ市場が増加している。

今回の調査は、当座預金残高の一部にマイナス金利(現行0.1%)を付利するマイナス金利政策を導入してから初めて。調査の基準時点は例年通り7月末となっており、9月に導入した「長短金利付き量的・質的金融緩和(QQE)」の影響は反映されていない。対象となる300先すべてから回答を得た。

短期金融市場の機能度は「低下した」との回答が61%に達し、前回の昨年調査の23%から大きく増加した。マイナス金利の適用を避けるために銀行が資金調達を手控えたことや、投資家などが運用を抑制したことなどで、有担保取引を中心に残高が減少したコール市場で機能度の低下を指摘する声が増えた。

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